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C2~BC

10/23(水) 晴のち曇
C2出発10:00~C1 14:00~C1デポ地点15:30~HC16:00~BC19:30

すっかり熟睡して気持ちよく目覚めることが出来た。
特に起床時間を決めずに就寝してしまったが、6時半頃自然と起きる。
昨夜は朝用の水を作らなかったので、水作りから。面倒くさがって近くにあった品質の悪い雪を溶かしていると、トイレットペーパーが混じっていた。

後輩二人の疲労と高度障害が著しく、特に登頂した後輩は酷かった。熱もあったので、ヘリコプター搬送することに。
衛星電話でカトマンズと連絡をとり、HCでピックアップすることになった。
シェルパに確保してもらい、先行して降りてもらう。
食料は全て廃棄した。中身だけ捨てて袋だけ持ち帰る。ガスカートリッジも残置する。
後輩の荷物を分担して持つことになったので、荷物は非常に重たい。

アタックの時はフィックスロープに体重をかけないようにしていたが、思い切り体重をかけてみると、とても楽なことに気づいた。
ほとんどフットホールドもない切り立ったトラバースで、ロープを四五本まとめて掴んで豪快に移動する。
ロープが切れたら数百m滑落すると思うと、ぞくぞくして爽快な気分だ。

懸垂下降時ロープが切れてロシア人がなくなったところで下から続々と登山隊とシェルパが上がってくる。
日本人の70歳近いというお母さんと会う。
そこで通過待ちした位で、割合スムーズに下降出来たと思う。
C1に無事到着する。
キッチンボーイがBCから上がって持ってきてくれたコーラで喉をうるおす。
C1にデポしておいた荷物はキッチンボーイに荷下げしてもらう。

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C1直下の岩壁を慎重に懸垂下降する。
ここまで降りてくれば仮に転んでも滑落することはなく、神経を使うこともなく、ただひたすら歩くだけだ。
身体が非常に軽いことに気がついた。息が上がることもない。
どうやら完全に順応している標高に降りたからだろう。
登頂出来なかったのは本当に残念に思うが、この時の私は心から幸せだった。無事降りることが出来た。誰も死ぬことはなかった。
C1直下の懸垂を終えた時、HCで後輩とクライミングシェルパがヘリに収容されたので、三人で歩いていた。(もう一人のシェルパとキッチンボーイは先に降りて行った。)
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太陽が山々のなかへ沈んでいく。
この素晴らしい景色を、もう見ることの叶わぬ景色を目に焼き付けようと思った。
この長いBCまでの道のりを暗闇のなか歩いていく。心配して迎えに来てくれたBCのスタッフ総勢(!)にザックを没収されて空荷でBCに帰幕した。
迎えに来てくれたお礼を言い、食事をとって寝る。
しかし、アタックの体験が脳裏に焼き付いて、なかなか寝られなかった。

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by kaitin-yusei | 2014-11-25 23:07 | アマダブラム2014

フリークライミングインストラクター・橋本明のブログです。日々のクライミングやスクールの模様を書いています。


by ちゃおべん丸
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